メッセージ

 2015 年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための 2030 アジェンダ」に記載された2016年から2030年までの国際目標であるSDGs への取り組みが加速される中、各産業分野においてサーキュラーエコノミーシステムの構築が急がれています。
 しかしながら、繊維製品に関してはその多くが廃棄処分されており、リニアエコノミーから脱していないのが現状です。
 その理由は色々考えられますが、一番の問題は経済合理性のあるリサイクル手段が見いだせていないこと、および使い捨て社会に慣れてしまった国民性であると思います。理由はともあれ世界の風潮は「使い捨て」から「循環」に大きくシフトせざるを得ない状況です。

 そこで当法人では衣料を中心とする繊維製品の循環によるゼロエミッションを実現するために単なるリサイクル手法の検討だけでなく、環境に優しい衣料・繊維製品の在り方(材料、構造、ファッションなど)、とことん使い切るための一手段としてのリユースに最適な回収システムの構築、回収製品をベースとする衣料品以外の新たな付加価値のあるモノづくり等を関連する異業種ネットワークを構築することによって推進したいと思っています。
 昨今の急速なデジタル化の発展により製造から販売まで衣料・繊維製品を取り巻く環境も大きく変化し、産業構造そのものが変化してきています。
 既存概念に囚われることなく新しい発想で繊維廃材と向き合っていければと思います。
 多くの賛同者の参加をお待ちしています。

2022年4月吉日
理事長 木村 照夫

一般社団法人 Textile Circular Network

テキスタイルサーキュラーネットワーク

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